キューバの写真から見るF値 その2(2016年)

2016.09.24 Saturday

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    Photo by Makoto Suda 2016

     

    キューバより帰りました(2016年9月)!

     

    前回の「キューバ2015の写真から見るF値」の第二弾2016年版。

     

    今年もF値をF8という被写界深度が深い設定で撮影をしてきました。

     

    今までF値というのは、被写体の前後のボケ具合を操作する>ために数字を決定することがほとんどでした。

    大抵の人がそうして使っていると思います。数字が小さい方がボケると。

     

    しかし去年のキューバからは<自分の哲学を基準にF値を決定>して撮影に望んでいます。

     

    急変するキューバのすべてを写し込もうと、ほとんどの写真を被写界深度の深いF8で撮影しています。

    被写体と僕の間にある空気。

    被写体から背景までの空気。

    周囲の風景、ノイズ、音、匂い、温度、湿度。

    キューバの全部を1枚の写真の中に閉じ込めたかったのです。

    2015,2016年。歴史的なアメリカとの国交再開の空気を閉じ込めるためにF値を決定しました。

     

    しかしキューバの室内は昼間でも暗くF8の撮影は困難を要しました。

     

    F値を上げると当然シャッタースピード(SS)が下がります。SSが下がるとブレてしまうのでISO感度をあげます。ISO感度を上げるとノイズが乗ってきます。人類が宇宙へ行ける時代なのに、カメラというのはいまだにアナログだなーと痛感します。

     

    ブレを防ぐか、哲学を押し通すかのせめぎあいでした。

     

    しっかりとカメラをホールドして極力ぶれないように数字を見ながらの挑戦です。F11、F16に設定したくてもそこはもう論外です。照明器具の問題もありますが、道路から奥へ奥へと部屋が構成させていて、隣同士のビルがくっついているので窓が少なくどうしても部屋が暗くなってしまうのですね。

     

    しかし被写界深度の深い写真は説得力があります。

    ピントの合う範囲が、目から、耳、頬、服の皺、手前の風景、被写体の背景とすべてに合っています。

    建物、背景に写っている人たち。乗り物。スロリートのコンクリートの形状。

    決して二度とくることのない、歴史的時代の風景を閉じ込めた1カットになっています。

     
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