桜の写真の撮り方 その2。露出。
2017.03.21 Tuesday
さて桜の撮り方その2。
露出の話し。
なんだかカメラ用語の漢字って見ただけで難しい気になってしまいます。
被写界深度とか、焦点距離とか、撮像素子とか…。
数字に関してはルートだとか小数点だとか。それだけでいやになってしまいます(まるで小学生)。数字も漢字も苦手なのに写真をやっています(笑)。
でもそんなことは忘れて、デジカメですからどんどんテスト撮影を繰り返し続けていったら体感的に覚えることができると思いますのでどんどん撮っていきましょう。
ただそこで重要になってくるのは復習です!
復習なしに上手くはなりません。
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さて今回もやはり色に関してですね。一番難しい話かもしれませんが、花は桜に限らず色が大事ですものね。
フレーミングも大事でしょうが、光の当たり具合によって季節感も出てくるし、表現もコントロールできるし、どんな色に出したいかが大切です。
しかし、見た時の色と同じでなければならないというルールはどこにもありません。
最近のカメラはコンピューター。きっと日本を代表する花ですから、桜ぐらいは難なくそこそこ綺麗に写し出してくれるのではないでしょうか。
でもそれでは一眼レフをやっている意味がありませんね。iPhoneで十分かと。というか、iPhoneの方がキレイに取れてしまったりするので困りものです(笑)。
そこで露出の調整をしてみましょう。
ファインダーや、モニターや、上部の小窓を見ると多かれ少なかれどのカメラでも定規のようなインジケータがあると思います。小さな棒が横に並んでいるあれです。
それを右か左にダイヤルを回して調整するだけです。
ミラーレースの人は回すというか押す人もいるかもしれません。
操作と効果は簡単です。デジタルになってからどう写っているかはすぐにモニターで確認できるので便利ですしね。ミラーレスの人はモニターに如実に変化を目視することができますし。
以上! 簡単(笑)!
- 真ん中が「0」ゼロ。
- 右に回すと+プラス補正 写真が明るくなります。
- 左に回すとーマイナス補正 写真が暗くなります。
カメラが出してくれた露出は標準露出。大体「0」でなんでもきれいに撮れてしまうことが多いです。
ただ桜の場合、昼間だと見上げるようにして撮影することが多いので、おのずと逆光になるケースが多いですね。その場合はプラス補正してあげてください。
大事なことは! 適正露出は自分で決めて良いということ!
いや、というか自分の好きな色に自分で決めて下さい!
どこが適正かなどというルールはありません! 「0」が正しいわけではありません。
「0」はバッチリ写るかもしれませんが、あなたにとっての「適正」ではないかもしれません。万人受けする色が良いとは限りません。それどころか個性ある色や濃さの方が、みんなと一緒よりよっぽど良いことはよくあることです。
多くの人は1/3段(0.3)設定になっているかと思いますので、0と+1の間、+1と+2の間などにも細かく3つに分かれていますのでワンクリックずつ繊細に露出を決めていくことを心がけるとよいかと思います。
もし、現場で迷ってしまったら「段階露出」で撮ってみてください。
例えばこんな感じです。
0で 1カット
+1/3 を1カット
+2/3 を1カット
+1 を1カット。
逆方向も
−1/3 を1カット
−2/3 を1カット
−1 を1カット
といったぐあいに。
ブラケット撮影などオートで段階露出撮影をしてくれる機能もあるので使ってみるのも良いかもしれません。
露出に関してはまだまだあるのでまた次回に!
【Tips】
露出インジケータを回して露出を変化させたら、基本的には「0」に戻しておくことをお薦めします。次の撮影の時に気づかないで暗いまま撮ってしまったり、明るすぎてしまったりすることがないように。
では、参考までに露出を一段ずつ変化させて写真のサンプルです。
一番上がプラスマイナスゼロで撮影したものです。一段ずつの変化をよく見てみて下さい。
では、Enjoy Photo!!!
この記事を書いてる僕、須田誠が教える写真教室 初級クラス!
講師・須田誠の仕事:EXILE、オマーラ・ポルトゥオンド、BEAMS-T、プチコキャン、旅行雑誌etc。
著書『NO TRAVEL,NO LIFE』は25000部を発売!


